龍太郎一味のグダグダ会議
龍太郎の鍛錬というのは、他人から見れば殆どが荒行のようなものだ。

片腕立て伏せ、動けなくなる限界までのスクワット、時には骨折寸前まで木の幹に拳を叩きつけ続ける事もある。

何だその拷問、と言いたくなるような鍛錬の数々。

そんな事やっても強くなるどころか、怪我するだけじゃね?

ドM自慢乙、みたいな。

なのに今日の龍太郎からは、荒々しい息遣いも、木の幹を打ち続ける振動も、汗臭さも伝わってこない。

辛うじて緩慢な動きの気配は伝わってくるのだが。

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