龍太郎一味のグダグダ会議
「これだから武道のイロハも知らねぇ奴は…」

頭をガシガシ掻きながら舌打ちする龍太郎。

「太極拳やってたんだよ」

「太極拳?」

月が鸚鵡返しにする。

中国の老人などが、早朝に公園などでゆったりとした動きでやっている、あれだろうか?

確かに『拳』とつくからには、あれも武道武術の一種なのだろうが、格闘技には疎い月から見れば、あんな緩慢な動きで強くなるとは思えない。

「わかってねぇな、生徒会長サンよ」

得意満面な顔をする龍太郎。

スペシャルバカにそういう顔をされると、何かむかつく。

< 268 / 1,165 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop