龍太郎一味のグダグダ会議
夜更けの天神学園。

懐中電灯さえ持たずに、小岩井は真っ暗な校舎の中を歩く。

カツンカツンと、暗闇に小岩井の靴音だけが響く。

後は無音の世界。

慣れない者にとって、暗闇というのは、それそのものが異世界に等しい。

どこから何が出てきても、分からない、対処できない。

目に見えない、音で、肌で、匂いでしか判断できない世界。

そういった状況が、昔の人々に異形の存在…妖怪や魔物、悪魔といった人外を空想させたのだろう。

そしてそれは時を経て、実体を持つに至り、この学園に集う生徒や教師のような現実の存在となった。

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