龍太郎一味のグダグダ会議
何だこの自信。

東洋武術の神秘性など理解できないアリスカには、狙撃銃で撃たれて死なないなんていうのは全くもって常識の範疇を超えている。

ドラグノフを構え、銃口こそ向けてみるものの、震えが止まらない。

犯罪者相手に、抑止の為に手足を撃つなんてのとは訳が違う。

日々親しく交友してきた後輩に対して、引き金を引くのだ。

「やれ、アリスカ」

腕組みしたまま言う龍娘。

それでもアリスカには覚悟が出来ない。

ならば…。

震える彼女の背中を押すように。

「やれぇえぇえぇぇえっ!」

「ヒッ!」

突然の龍娘の咆哮!

ビクリとしたアリスカは、その拍子に引き金を引いてしまう!


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