龍太郎一味のグダグダ会議
「えっと…」

上半身裸の龍太郎に赤面しつつ、喜屋武は目を逸らして言う。

「丹下君の筋トレの時に、騒音が聞こえて他の部屋の人が迷惑してるらしいんです…もう少し静かに…」

「あ゛ぁ?ちっせぇ事気にするなっつっといてくれよ」

「いえ、それでは皆さん納得してくれなくて…」

「そこはキャンペーン期間中につき上手い事言っといてくれ」

「何のキャンペーンですかっ」

「悪ィ、筋トレの途中だからよ」

喜屋武の話もまともに取り合わず、ドアを閉めてしまう龍太郎。

「んもぅ…」

押しが弱い喜屋武は、いつもこれで押し切られてしまう。

だから。

「仕方ないなあ…」

彼女は右の人差し指を立てて、空に何やら紋様を描く。

淡く光を放つのは、紋章か、魔方陣か。

喜屋武はその中に片手を突っ込み。

「えいっ」

その突っ込んだ片手を、ぎゅっと抓る。

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