龍太郎一味のグダグダ会議
「無謀な喧嘩なのは百も承知だ」

制服の上を脱ぎ捨て、鍛え上げた上半身の筋肉を露わにして。

龍太郎は静かに構えた。

「老師にも決闘の許可は得ていねぇ、俺の独断で挑んだ喧嘩だ…だがここは退けねぇ…天神学園最強を目指す者として」

傷痕だらけの拳が硬く握り締められる。

「いつかは売らなきゃいけねぇ喧嘩だ」

「…フン」

自分と相手の力量を見極められないという事は、まだ未熟な証。

エンリィは笑いながら半身に構える。

「その未熟さを、今から君にしっかりと叩き込んであげますよ、龍太郎君」

その言葉、言ってて恥ずかしくないかい、エンリィ?

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