龍太郎一味のグダグダ会議

魔法の使い手としてはかなり高位に位置するこの二人。

万が一戦闘になったらどちらが勝つのか。

「超常トンデモバトルなら小岩井さんが詳しいよね、どう思う？」

「その物言いは少々気になりますが…」

雛菊の質問に小岩井が呟く。

「魔女っ子さんは…死神先生との戦闘時に『巨大な隕石を引き寄せて地表に叩きつける魔法』を行使しようとしています…恐らくは星系魔法最高峰と思われます…あの時魔法が本当に炸裂していれば…我々はこうしてグダグダ会議などしていないでしょう…」

「とんでもねぇな、魔女っ子」

龍太郎が顔を引き攣らせる。

「一方シャランラ先生は…無の本以外にも…裏の世界では『禁断の魔術書』と呼ばれる…ある書物をお持ちのようです…記されている術は全てが禁術であるとさえ言われる…凶悪な魔法の書…それを所有しているだけでも…シャランラ先生の力量が窺えます…」