龍太郎一味のグダグダ会議
小夜が握ったままの龍太郎の腕。

その拳に、力がこもり始める。

「こんなんで…強くなってるのかよ…俺は…成長してるのかよ…」

『龍太郎君…』

傲慢なくらい自信家で、いつだって己がいずれ最強になると豪語して憚らない龍太郎。

しかし近頃は、その傲慢さも形を潜め始めた。

代わりに彼の口からこぼれるのは、らしくもない弱音ばかり。

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