龍太郎一味のグダグダ会議
こうして小夜に襲い掛かったのも、不安の裏返しなのか。

己の中で肥大化する恐怖心が暴力衝動となり、殴りかかってしまったのか。

弱さのあまり虚勢を張って、不必要に吠える犬のように。

「去年のタイマントーナメントの事が頭から離れねぇんだ…」

龍太郎の顔から笑みが消える。

「また大勢の見ている前で、初戦敗退しちまうんじゃねぇかって…やっぱり龍太郎はスペシャルバカのフルボッコだって笑われるんじゃねぇかって…」

『龍太郎君っ、誰も龍太郎君の事笑ってなんていないよっ』

「勝てなきゃ意味がねぇんだよ…どんなに努力を重ねても、結果が出せなきゃ誰も認めてくれねぇ!どんなに修行したって、強くねぇ俺は只の…!」

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