イケメン王子の裏の顔!
part★1
絵本の中みたいな?
「ゆず~~?いつまで寝てる気~?」
朝、眩しい日差しがピンク色の
カーテンの隙間からニコニコしたように
覗く今日この頃。
優雅に起きようとした、その矢先。
「ぃだっっ!?」
鋭い痛みが、私の頭に襲いかかってきた。
睡魔なんて、どこかにとんでっちゃうくらい。
「ゆず!!いい加減に起きなさい!
下に、愛莉ちゃん待ってるよ!」
私から布団をひっぺがし、
ぶつぶつ小言を言うお母さんが
驚くことを口にした。
「入学式早々、寝坊だなんて!
まったくだらしない子だね!」