7人のFairy
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私はあの子に作り出された。

あの子の心の真っ黒な部屋を色とりどりにするためにあの子の心から生まれた。


笑ってほしいと思った。


私を生んでくれた子に光を見てほしかった。



もし、私があの子に「幸せ」を教えてあげられたなら、それだけでもう、それは私の生きるイミだった。



真っ黒なあの子の世界を変えられたなら。


私はもう必要ないんだ。

あの子は自分で進んでいける。


さよなら、私の主人。


私の生みの親。


さよなら、私の小さな神様。





"生んでくれてありがとう。私がいなくなってもきっと君なら大丈夫だよ
                           あなたの心より"





                            END
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