王子様のお姫様
[優ver.]
「あたしも!」
(コイッ、くるみだったのか。っーか、時間...)
「おぃ!時間!」
10時集合だというのに、10時12分...
「急ぐぞ!」
俺は、沢田胡桃の腕を掴み、必死でエレベータに向かった。
「「...」」
無言が続く中、沈黙を破ったのは、俺。
「なぁ。俺は、お前と共演って事か?」
「...ぅん。」
[チーーン♪]
16階に辿りついた。
「おぃ!14分オーバーだぞ!隼人。」
「..あれ?誰?この地味女。」
「「...」」
「あたし、くるみです。遅れてしまって申し訳ありません。」
...と言いながらウィッグ・眼鏡を外す。
「...くるみちゃん。かゎいぃから許すょ^」
「それでは、主役2人が揃ったので、始めましょうか。」