浮気彼氏に制裁を 〜悪魔と私の交換条件1【完】



「って、ちょっと!
何てこと言うのよ。
太一に勘違いされたらどうするの!」


私の言葉を華麗にスルーして櫻木悠希は、太一が出ていった扉をジーっと見つめたまま停止している。


「はぁー…。
ちょっと、聞いてるの?」


「ん〜」


あ、一応聞いてたんだ。


「さっきの、どういう意味?」


「さっき?あぁ…」


そう言って私の方に向き直った櫻木悠希は、ゆっくり口を開いた。



「あれね、嘘。」


< 133 / 196 >

この作品をシェア

pagetop