浮気彼氏に制裁を 〜悪魔と私の交換条件1【完】
「って、ちょっと!
何てこと言うのよ。
太一に勘違いされたらどうするの!」
私の言葉を華麗にスルーして櫻木悠希は、太一が出ていった扉をジーっと見つめたまま停止している。
「はぁー…。
ちょっと、聞いてるの?」
「ん〜」
あ、一応聞いてたんだ。
「さっきの、どういう意味?」
「さっき?あぁ…」
そう言って私の方に向き直った櫻木悠希は、ゆっくり口を開いた。
「あれね、嘘。」