浮気彼氏に制裁を 〜悪魔と私の交換条件1【完】
「ゆな……?
おい、ゆな!」
教室の入口に立つ自分を無視して、通り過ぎようとする私に
焦ったように声を飛ばす優。
「おいっ、おいって!
待てよ、ゆな!」
それでも立ち止まらない私に、だんだん声が苛立って来てるのが分かる。
「無視すんなよ!
俺なんかしたか?
…したなら謝るから…!」
優はやっぱり優しい。
喧嘩しても、いつもこうやって先に折れてくれていた。