ZERK
事故
三鷹 志稀
(みたか しき)
私は中学二年生の極普通の
女子中学生。
本当に極普通の...
…。
ある日、クラスで一番仲の良かった美波が
「ねぇ!志稀〜。明日蓮達と遊びに行くんだけど行けるかな?」
「あっ!明日ちょっと無理だ…
ごめんね?」
美波は落ち込んだように
「そっか。了解。また今度遊ぼうね!!!」
私はなぜか嫌な予感がした...
〜次の日〜
私は友達と後輩達と楽しく過ごしていた。
美波がどうなっているかも知らずに…。
数時間後、私の携帯音がカラオケの個室に響いた。
慌てて画面を見ると
[蓮夜]の文字が。
私は恐る恐る電話に出た...
蓮夜は泣いていた。
「どっ…しよっ…っ…み…なっ…みっがー…っ」
私は状況が把握できずにいた。
「ちょっと!?蓮夜?どうしたの?ちゃんと言って?美波がどうしたの?蓮夜!」
カラオケの個室に私の声が
キーン…と響いた。
「美波が…事故…っ…った」
まだ状況が把握できない…。
いや、知りたくもなかったんだ。
本当の事を…。
「嘘つかないでよ!!!怒るよ!?蓮夜の馬鹿!」
すると...
「全部本当だ。」
知らない聞いた事のない声が耳へと入ってきた。
「誰なの?」
「俺は、烏水匡だ」
「そんなの聞いてない!!!」
「とにかくダチが心配ならすぐこい。○○病院だ。じゃーな」
…と言い放ち、無理矢理電話を切った。
「ちょっ…ちょっと!」
…プープープープープー
なんなのあの男!!
…美波っ…んっ…グスッ
私は急いで○○病院へと向かった…。