極力ノンフィクション
「はいそうですけど」
眼鏡に白いチョークの付いたスーツ、確かにこりゃ360度教師だわ。
「白花さん、生徒会だよね?
定例会始まってるんだけど、
部活にも出てないみたいだから
捜してたんだ」
「あ、ごめんなさい。
気分乗らなくて」
「いいよ別に。
でも部活か定例会どっちか出てよ。
ていうかどうしてこの先生が部活だの生徒会だの関わって来るの?
「先生は...あの....」
「俺は掛川。
今年度から生徒会のお世話係。
ちなみに昨日この学校に来た新米」
「あぁそういえば昨日の始業式で
ハゲに...じゃなくて校長に
紹介されてましたね」
「うん、そのポッキーくれたら
WALKMANもお菓子も内緒にしてやる」
「ありがたい、どうぞどうぞ」
「苺って本当に美味いよな」
新米教師掛川が私の苺ポッキーを食べている。
「生徒会長がいないと
会が進まないだろ?」
どうやら掛川も苺がお好きなようで。
「忘れてました、ごめんなさい。
これから行きます」
「うんうん」
それほど高くない身長、せいぜい170cmってとこか。
銀縁眼鏡が印象的で顔は普通。
いまどきの好印象な真面目教師。
歳は26くらいかな?
「何?分析中?ジロジロ見ないで」
「いえ別に」
「さぁ行こう、会長さん」