極力ノンフィクション

「失礼します、藤原先生いますか?」

高校の職員室に入るのも馴れた。

「お、白花、ちょい待ち」

「はい」

この先生は去年私のクラスで化学と物理の教科担任だった。
そして高校生徒会のお世話係。

身長は183cm。
高い鼻に白い肌、細いけど鍛えた体。
琥珀色の瞳。

「よし終わった。
化学準備室ね」

「はいわかりました」

職員室を出て2人で廊下を歩く。
沈黙を保ったまま化学準備室に入る。

「なぁ、香水変えた?」

「変えました」

「シャンプーは変わってないね」

「好きなんですよね?この匂い」

「...うん」

大体、2週間に1回くらいのペース。
こんなことするのは私にだけ。
愛だけで成り立つセックス。
化学準備室の鍵を管理する藤原先生、後は声を出さないように気をつけるだけ。

「んっ....!」

「気持ちいい?」

「先生の馬鹿」

「.....黙れ」

こんな藤原先生だけど、妻子持ちなんです。
ここからは私達がこんな関係になるまでのお話。

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