極力ノンフィクション
きをうえよう
「白花お前
いっつも俺の藤原先生に呼び出されてね?」
「なんですか俺のって。
そんなことないですよ」
「ただの尊敬だよ。
頼みたいことって
いつも何頼まれてんの?」
「掛川先生には出来ない超難しい雑用」
「なんだよそれ、なんかズルい」
「私、先生よりは出来る子ですから」
「白花って見た目と全然違うよな。
なんかこう....美人でなんでも出来る
いいとこのお嬢様かと思いきや
そこらのヤンキーと同じレベルだよな」
「先生今凄く最低なこと言いましたね。
でもよく言われます」
「生徒会長白花は仮の姿?」
「はい」
「ヤンキーがモノホン?」
「そんなのはどうでもいいから
早くその会計の書類
藤原に持っていってよ」
「これを藤原先生に?白花が持って行けよ」
「面倒です」
「お前本当に会長かよ」
「先生こそ本当に教師ですか」
「ウザ」
「どっちが」
「おい、一緒に持って行くぞ」
「先生と並んで歩くなんて嫌です」
「うわ、ひで〜」
「いや、そうじゃなくて
先生みたいな若いのが
こんな女子校に来ると
皆がキャーキャー言うでしょ、
その横歩いてると
嫉みが凄いんですって」
「白花みたいな美人だったら
別にいいんじゃね?」
「先生やっぱりアホですか」
「あ、そうか、でも別にいいじゃん。
お前藤原先生の横よく歩いてるし」
「それは....」
「ま、そーゆーことで一緒に行くぞ」
「はぁ....」
どうして一緒に行かなきゃならないのか。
しかも藤原のところ....。
私ってそんなに藤原と並んでるかな?
確かに他の人よりは2人で一緒にいる時間は長い。
この関係上、人前ではあんまり一緒にいないほうがいいと思って気をつけてたんだけど。