極力ノンフィクション
「おっと藤原先生!会計の書類っす!」
「あぁ掛川先生じゃないですか、
それと白花さん。」
「どうも」
藤原先生、なんだこの組み合わせって顔してる。
掛川と藤原先生は仲が良いと言うよりも、掛川が追っかけしてる様に見える。
藤原先生が掛川に問う。
「白花さんと仲良いの?」
「見ての通り、仲良しになりました!」
「は?!やめてくださいよ掛川先生
仕事もしないクセに」
「ひで〜」
「それはひどいね、
仕事はしましょう掛川先生」
「え、俺っすか?え?」
「そうだ、白花さん、
明日の放課後空いてる?」
「はい、大丈夫です」
「じゃあまた頼み事聞いてくれるかな?」
「わかりました、
化学準備室ですか?
それなら先に行ってますけど。」
「ん、そうか、ありがとう」
藤原先生度胸あるよなぁ。
掛川の前でも平然とこの会話が出来るなんて。
「藤原先生!俺も頼まれますよ!」
「え?掛川先生も
手伝ってくださるんですか?
あ、え、えっと」
「俺頑張ります!」
「あ、はぁ、じゃあお願いします」
「了解しました!」
藤原先生が歯の裏面を舐めた。
動揺して苛々しているときに必ずしてしまう先生の癖。
「じゃあ明日の放課後、
行くぞ白花〜♪」
藤原先生と私は一瞬だけアイコンタクトを取ってお互いの気持ちを伝え合った。
面倒な奴が関わってきたと。