【短編】年上彼氏



「あ…唯ちゃん?」


あたしは、多田先輩が
覚えていてくれたことが嬉しかったけど
今は、それどころじゃない…


「先輩…泣いてるんですか?」


あたしが聞くと


「目にホコリがね…」


とベタな嘘をついた。


辛そうな先輩…


バサバサッ


あたしは、持っていた資料集を落として、
先輩を抱き締めた。




< 16 / 39 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop