【短編】年上彼氏
あたしは、部室前に
知らない男の人が立っているのが見えた。
バスケ部員じゃないのに
こんなとこで何してるんだろう?
あたしの存在に気付いた彼は
徐々に近付いてきた。
「えっ…?」
彼は、あたしの目の前に立ち
「えっと…2年の佐川です。
前から吉沢さんのこと可愛いなと
思ってたんだ!」
いきなり、何?!
あたしが、驚いているのも知らず
彼…佐川先輩は、話を続けた。
「その…それで、付き合ってほしくて…
だけど、接点がなかったから…
その、敦に頼んで喋る機会を作ってもらったんだ!!」
あたしは、多田先輩の名前が出てきて
ドキッとした一。