【短編】年上彼氏
だけど、それって…
多田先輩は、やっぱり
あたしのこと…見てくれてないんだ。
こうやって、紹介までしちゃうんだもん。
少しも、あたしに気がないってことだよね…
もう、嫌……
この人と付き合えば、
あたしは辛くなくなる?
もう、
多田先輩に好きになってもらえないなら…
どうなってもいい…
多田先輩と幸せになりたかったんだけどな…
叶うことは、ないんだよね一。
「よ…吉沢さん?!」
佐川先輩の驚いた声で
あたしは泣いてることに気付いた。