【短編】年上彼氏
「何か、守りたくなるっつーか…♪」
俺も、唯ちゃんに目を向ける。
重い荷物を持っているらしく
しんどそう…
「唯ちゃ…「唯子~、俺持つ」
俺が唯ちゃんを助けようと思い
声をかけたと同時に
1年の川上が唯ちゃんに声をかけた。
川上は、荷物を唯ちゃんの手から取ると
歩き出した。
唯ちゃんの、ありがとうって
声が聞こえた。
満面の可愛い笑顔で川上を見上げる。
川上の頬が染まったのがわかった。
…好きなんだな。あいつ。
ってか、唯子って何で呼び捨て?
しかも、何唯ちゃんもそんな可愛い笑顔
ちゃっかり、向けちゃってんの?
俺の中で、何かが弾けた。
唯ちゃん、俺のこと好きって言ったじゃん。