【短編】年上彼氏
「え?!川上ですか?
好きじゃないですよ!!
ただの友達で…
あたしが好きなのは…!!」
唯ちゃんは、途中まで言いかけて
顔を真っ赤にしたのを見た俺は
少し、確信を持って……
「唯ちゃんが好きなのは…?」
なんて、聞いてみた。
「先輩…いじわる……」
唯ちゃんは、更に顔を真っ赤にして
俯いてしまったけど…
真っ赤になって、涙目で上目遣いされ…
「あたしは、多田先輩が好き」
と、言われてしまった。
「……っ……!!」
俺は、思わず唯ちゃんを抱き締めた。