初恋
「金なんかいいから乗って、送ってく」


「でも・・」


あたしが言いかけると金髪はバイクを降りあたしを持ち上げバイクの後ろに乗せた。


そのまま、まなが乗る赤髪のバイクと走り出した。


「ありがとう」


バイクの音に負けないくらいの大きな声で言うと


「どういたしまして」


彼は笑いながら言った。


まな達と別れあたしの家に到着した


バイクから降りると彼もバイクから降りた。


「今日はありがとう。初対面なのにいろいろとすみませんでした。」


「別に」


「名前なんていいますか?」


助けてもらった人の名前くらいは聞かないとね。
< 20 / 26 >

この作品をシェア

pagetop