溺愛しましょう!狼先輩!!!
「っふ。
結音ごめんって。
夏休み会えなかったからついさ。」


「それは...ごめんなさい...」


夏休み。


先輩からメールや電話は来たけど
お兄ちゃんたちがうるさいし
遊びに行くことはできなかった。


ほんとは行きたかったのに...


「別に気にしてねーし。
まぁいつかは
その結音の兄さんたちも認めさせて
堂々とデートする気だけどな」


デ、デート!!!!

そ、そっか。

遊ぶってことは
デートするってことなんだよね...


そう思うと
少しだけドキドキの音が大きくなって
先輩の前にいるのが
余計恥ずかしくなってきちゃう。


「あ。もしかして結音。
デートって言葉に照れたとか?」


「ち、違いますよ!」


「いや。間違いなくそうじゃん。
かわいいなぁ結音。」


「なっ、なに言うんですか!」


先輩に気付かれないようにしたくても
結局ばれちゃうみたい。



というか先輩
なんかからかう時の顔が
いつもより生き生きしてて
危機感しか感じないんだけど...














< 4 / 17 >

この作品をシェア

pagetop