溺愛しましょう!狼先輩!!!
「妬くのに資格とか要らないから!」



あははーと軽く笑い飛ばす私の額に
飛んでくるのはでこピンの鈍い痛みと
さーちゃんの厳しいお言葉。



「うぬー。
さーちゃん痛い!
さーちゃんひどーい!



「なにが"痛い"よ!
あのね、結音。
嫉妬したってことは
本当に先輩が好きってことなの」

だから資格なんて要らないのよ!

そう言うとさーちゃんは

「そろそろ講堂に行かないと
始業式間に合わないよ」

と立ち上がり
すたすた先にあるいていってしまった。



「あ。
待ってよさーちゃん!」



"本当に先輩が好きってこと"

そう思えるようになると
もやもやはすーっと晴れた気がして。


さーちゃんはやっぱりすごい。



私は改めて
そう感じることになったのだった。













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