Love meen you
私は
あいつの方を見た

「……!!」


あいつは
両手を上げて
うさぎの様な耳をしてみせた


何て奴!!!


「…‥みんな、新入社員はまだ何も分からない、ちゃんと指導してあげるように」
店長の閉めの言葉で朝礼は終わった



従業員達は
それぞれ自分の部門へと帰っていく


「うさぎちゃんは、優七ちゃんって言うんだ」
笑いながら私に近づいてくるあいつ


「桜井って呼んで下さい」
私はそっぽ向きながら言った


「うさぎちゃん、怖いなぁ」


「桜井です!!」

私はさっきより強い口調で答えた


「そんな他人行儀な…抱き合った仲なのに?」
笑いながら言うあいつに


私は睨んで言った
「声が大きいです!!」


「うさぎちゃん、怒ってる?」


「何でですか?」


「ブラのサイズ当てたから?」


「なっ!!」
一気に顔に熱くなる


「図星みたいだな
なんせ、抱き着かれた時に柔らかい感触だったもんな」


「ってい!!
そんな事言うなんて、最低!
二度と私に話し掛けないで下さい!」
私は睨んでそう言い放った


「…‥うさぎちゃん
そんなうさぎちゃんに残念なお知らせがあります」
頭を少しさげて、
申し訳なさそうに言ってきた


「なっ何?」





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