幼なじみの甘いレシピ
何だ、あいつ。もしかして今日のケンカを根に持って、イタズラメールを送ってきたのか?
俺はスマホを放り投げ、テレビのリモコンを手に取った。
「兄ちゃんっ」
「おおっ!びっくりした!」
いつの間にか部屋に入っていた弟が、仰向けに寝転んだ俺の視界にいきなり割りこんでくる。
「なんだよ」
「風呂出たらゲーム付き合ってくれるって、言っただろー」
「そんなん言ったっけか?」
「言った言った!」
「あーもう、めんどくせえなあ」
俺はしぶしぶ起き上がり、ゲーム機の電源を入れた。