亡國の孤城 ~フェンネル・六年戦争~
「だよね―!あれ絶対胴長短足だよ!図体のでかさで誤魔化してるって感じ―」
「………でも、ベルトーク隊長も…裾の長い軍服だけど……彼も短足…?」
大まじめに考え込むマリア。
………駄目だ。完全にお子様のペースにのまれている。天然っ気のある人間ほど乗り易い。
「いやいや―!ベルトーク隊長は違う!あのスタイルの良さを見れば短足だなんて!ね―隊長!」
「―――…話を戻すぞ」
このままだと…終らない。トウェインは低い声で言った。
「「「―――…はーい」」」
三人は姿勢良く椅子に座り直した。
………怒ったトウェインが末恐ろしいのは有名だ。
「………まず…皆にとってはどうなのか分からないが………私にとっては朗報だ」
トウェインの口元が緩む。嬉しくて仕方ない……そんな表情だ。
「―――…近々、大規模な襲撃を行う。…………………我らもだ」
………襲撃………半年前にもそれはあった。しかし………最後の言葉を聞いた三人は、驚愕の表情を浮かべた。
「―――…本当…?嘘じゃない?………また後ろの方でただ突っ立ってるだけじゃなくて…?」
イブが身を乗り出して詰め寄ってきた。
「………ああ………やっとだ…」
…先ほどの空元気は何処へやら。イブは放心状態のまま、ぺたんと椅子に座り込んだ。
「………でも、ベルトーク隊長も…裾の長い軍服だけど……彼も短足…?」
大まじめに考え込むマリア。
………駄目だ。完全にお子様のペースにのまれている。天然っ気のある人間ほど乗り易い。
「いやいや―!ベルトーク隊長は違う!あのスタイルの良さを見れば短足だなんて!ね―隊長!」
「―――…話を戻すぞ」
このままだと…終らない。トウェインは低い声で言った。
「「「―――…はーい」」」
三人は姿勢良く椅子に座り直した。
………怒ったトウェインが末恐ろしいのは有名だ。
「………まず…皆にとってはどうなのか分からないが………私にとっては朗報だ」
トウェインの口元が緩む。嬉しくて仕方ない……そんな表情だ。
「―――…近々、大規模な襲撃を行う。…………………我らもだ」
………襲撃………半年前にもそれはあった。しかし………最後の言葉を聞いた三人は、驚愕の表情を浮かべた。
「―――…本当…?嘘じゃない?………また後ろの方でただ突っ立ってるだけじゃなくて…?」
イブが身を乗り出して詰め寄ってきた。
「………ああ………やっとだ…」
…先ほどの空元気は何処へやら。イブは放心状態のまま、ぺたんと椅子に座り込んだ。