亡國の孤城 ~フェンネル・六年戦争~
マリアの部屋のドアの前で、トウェインは迷っていた。
………訪ねるか…やはり止めておくか………しかしここは…………………真意を確かめるべきだろう。
トウェインはつい先日の襲撃から、ずっと気になっている事があった。
トウェインは意を決して、ドアをノックした。
………返事は無い。
トウェインは首を傾げた。
………訓練にでも行っているのだろうか。しかし今地下の訓練所は第2部隊と第3部隊が使用中だ。
………では何処で……。
と、頭を巡らせていると……中から…。
「―――今なんかノックみたいな音しなかった?」
と、何故かイブの声が聞こえた。
………トウェインはドアの取っ手を掴んだ。
「―――うん。多分隊長だよ。この呼吸音は」
「―――あら、そうなの?」
「―――あはは~嘘だぁ―!だって隊長は今日、夜は見回りだから今は仮眠中でしょ~!そんな時でもなきゃ、こうやってお菓子を食べれないじゃ…」
「食うな馬鹿共!!」
眉間に皺を寄せ、トウェインはバーンと思いっ切りドアを開け放った。
「うわあああああ!?隊―長―!?」
イブは反射的にイスを盾にした。
「だから言ったのに……」
ダリルは溜め息を吐いた。
………訪ねるか…やはり止めておくか………しかしここは…………………真意を確かめるべきだろう。
トウェインはつい先日の襲撃から、ずっと気になっている事があった。
トウェインは意を決して、ドアをノックした。
………返事は無い。
トウェインは首を傾げた。
………訓練にでも行っているのだろうか。しかし今地下の訓練所は第2部隊と第3部隊が使用中だ。
………では何処で……。
と、頭を巡らせていると……中から…。
「―――今なんかノックみたいな音しなかった?」
と、何故かイブの声が聞こえた。
………トウェインはドアの取っ手を掴んだ。
「―――うん。多分隊長だよ。この呼吸音は」
「―――あら、そうなの?」
「―――あはは~嘘だぁ―!だって隊長は今日、夜は見回りだから今は仮眠中でしょ~!そんな時でもなきゃ、こうやってお菓子を食べれないじゃ…」
「食うな馬鹿共!!」
眉間に皺を寄せ、トウェインはバーンと思いっ切りドアを開け放った。
「うわあああああ!?隊―長―!?」
イブは反射的にイスを盾にした。
「だから言ったのに……」
ダリルは溜め息を吐いた。