亡國の孤城 ~フェンネル・六年戦争~
「…………っあ………いや………あ…………」
前へ動くジスカの膝は、トウェインの一番敏感な秘部に、優しく、何度も衝突した。
「…………………昔からだ……………ずっと……ずっと前から…………俺はお前を見てたんだ………………俺の………」
切ない表情。
蝋燭の明かりに浮かび上がるジスカは、今にも泣きそうな………悲しい顔だった。
「……………………好きだ………………好きなんだよ………………………………お前が……………なぁ…………トウェイン………………トウェイン……!」
前戯を繰り返していた手は、彼女の太股を撫でた。
そして焦る様に、自身のベルトに手を掛けた。
カチャカチャ…と荒い息と共にベルトの金具が鳴り響く。
「…………ジス……カ………!」
甘い刺激に翻弄されながら、トウェインは彼の名を呼ぶ。
聞こえているのかいないのか………片手でベルトを外す彼はお構いなしに、柔らかな胸から腹部にかけて舌を這わせる。
「……んぁっ………………ジ………スカ……!」
押さえ付けられていた手がほんの少し動いた。