亡國の孤城 ~フェンネル・六年戦争~
「……奴もこちらと話したがっているらしいしな。そうなんだろ、アレクセイ?」
「…………二人共………」
「ええ。私を通じて…とも言ってみたのですが、やはり面と向かって話したいとのことでした」
「………何を話してくれるのかねぇ……。まぁ……たっぷり情報を貰おうじゃないか。貰える物は、貰っておく」
「………油断は禁物だ。………卑怯な奴等だ。何をしてくるか分からないからな…」
「…その辺の処置はアレクセイに任せる。……よし、早速尋問しようじゃねぇか。部屋の外の見張りで、兵士を配置しろ。アレクセイは常時、奴の背後に控えておく様に。何かあった時は頼むぜ。リストと俺は奴の向かい。大黒柱は念の為、俺ら二人の後ろ………ってことで良いかな?キーツ君」
涼しげな笑みがクルリと振り返り、キーツはビクリと震えた。
「……………はい……」
有無を言わせない空気に、キーツは大人しく塗れるしかなかった。
………久し振りに冷たい牢屋から出されたかと思ったら、すぐに拘束服を着せられた。
服の頑丈な紐を、丁寧に固く縛る老紳士の動きをぼんやりと、トウェインは観察していた。
…………ああ。………尋問が始まるのか。
「…………二人共………」
「ええ。私を通じて…とも言ってみたのですが、やはり面と向かって話したいとのことでした」
「………何を話してくれるのかねぇ……。まぁ……たっぷり情報を貰おうじゃないか。貰える物は、貰っておく」
「………油断は禁物だ。………卑怯な奴等だ。何をしてくるか分からないからな…」
「…その辺の処置はアレクセイに任せる。……よし、早速尋問しようじゃねぇか。部屋の外の見張りで、兵士を配置しろ。アレクセイは常時、奴の背後に控えておく様に。何かあった時は頼むぜ。リストと俺は奴の向かい。大黒柱は念の為、俺ら二人の後ろ………ってことで良いかな?キーツ君」
涼しげな笑みがクルリと振り返り、キーツはビクリと震えた。
「……………はい……」
有無を言わせない空気に、キーツは大人しく塗れるしかなかった。
………久し振りに冷たい牢屋から出されたかと思ったら、すぐに拘束服を着せられた。
服の頑丈な紐を、丁寧に固く縛る老紳士の動きをぼんやりと、トウェインは観察していた。
…………ああ。………尋問が始まるのか。