亡國の孤城 ~フェンネル・六年戦争~
「……………熱……い……………あっ…あっ…あっ…あっ………んあっ…………キーツ………」

熱は一向に冷めない。
自分の中を激しく動き、掻き混ぜる熱。












月が輝いている間だけ。


暁が目覚めるまで。








求めるままに、何度も、何度も、重なった。




















「―――…はぁっ………好きだっ……好きだ………!!………………ローアン……あっ………………………………………愛してる……」



















もう何処にもいかないで。

ずっと一緒に。







…………………。
























…………死なないで。
…生きて下さい。























……泣きながら、喘ぎながら、身悶えながら。













ひしと、彼にしがみつく。












暖かさを感じながら。
幸せを感じながら。




























………ああ。















………私は。































「―――……………愛して、います……」


















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