僕のお母さん
ドアを開けると、テレビとテーブル。それに、パソコン。少し、物が少ない綺麗なリビングだった。
僕は、一人ボーッとしていると、ルミさんがリビングの横あった襖を開けた。そこは、和室でリビングとは別にパソコンがあり、布団が置いてあった。
「ここが、私の部屋ね。今は、綺麗だけど、締め切り間近になると、この襖開けると、紙が雪崩れてくるほど、汚くなるから気を付けてね。」
そういって、ルミさんは襖を閉めた。ルミさんは、次にキッチンに向かった。僕も着いていく。ルミさんは、女の人にしてはあんまり生活感が無い部屋だった。
「ここは、キッチン。料理は、結構するけど、自分が食べられればいいかなって感じだったから、味の保証は無いよ?あ、でも朝と夜はちゃんと作るから、安心して。」
僕は、綺麗に何も入ってない冷蔵庫を横目に、キッチンをあとにした。ルミさんは、やっぱり、女の人にしては、変わってる……
「そうだ、椿。」
“椿”呼び捨てにされて、少しムズかゆかった。なんか、新鮮というか、なんというか……。でも、別に嫌じゃなかった。