私の彼氏は…
莉南と話していたら担任らしき優しそうな人が来た。
「あ。じゃまたね!」
「うん」
もう少し話していたかったな……
「席につけ-」
先生の言葉により皆別れの言葉を言って席に戻る。
「ん。じゃあ、これから皆の前で自己紹介をしてもらう。
内容は名前・入りたい部活・趣味・特技と……」
先生は少し合間をとって
「性別も。」
その瞬間皆爆笑し始めた。
「それじゃ……出席番号順に前に立って喋れ」
─入りたい部活…か。
適当に…吹奏楽部でいっか…。
入りたい部活について考えていたらもう私の2つ前の人が話していた。
それからまた順番がまわって私の番になった。
「中村綾香です。
性別は女です。
入りたい部活は吹奏楽部です。
趣味は心理学の本を読むことで特技は早口言葉です。よろしくお願いします。」
パチパチパチパチパチパチ……
これでよかったのかな…??
クラス一通りの自己紹介が終わって先生の自己紹介が始まった。
「五十嵐陽平です。
34歳です。一応吹奏楽部の顧問です。今年1年よろしく。」
パチパチパチパチパチパチ……
「それじゃ…解散。」
「さよなら-」と皆が言って帰る。
「莉南!じゃあね!また明日。」
「うん!バイバイ」
「バイバイ」
こうして中学校生活初日が終わった。