その腕で抱きしめて
「誠哉さんってさ、好きなタイプどんなのですか?」
あたしは聞いてみた。
だって…おかしいよね。
あたし、相当年下だし……
「秘密〜、つーかその呼び方やめ。」
「えー……じゃ、誠哉?」
あたしは恥ずかしいけど笑顔で
言うと顔を真っ赤にする誠哉。
……めっちゃ可愛い。
たまにこうやって子供っぽくなる姿が
たまんなく好き。
それに対して顔を赤くするだけで
何もしゃべらないで…
「照れてんの?」
あたしは誠哉の方を見て言うと
「ばーか、照れてねーし」
ってあたしの髪の毛を
ぐしゃぐしゃにしてくる。
「照れてんじゃん!かーわいー」
あたしは笑うと
「照れてねー」
ってふててしまった。
だけど、その姿がまた子供っぽくて
意地悪をしたくなる。