その腕で抱きしめて






「誠哉さんってさ、好きなタイプどんなのですか?」


あたしは聞いてみた。


だって…おかしいよね。

あたし、相当年下だし……



「秘密〜、つーかその呼び方やめ。」



「えー……じゃ、誠哉?」


あたしは恥ずかしいけど笑顔で
言うと顔を真っ赤にする誠哉。



……めっちゃ可愛い。



たまにこうやって子供っぽくなる姿が
たまんなく好き。




それに対して顔を赤くするだけで
何もしゃべらないで…



「照れてんの?」


あたしは誠哉の方を見て言うと


「ばーか、照れてねーし」



ってあたしの髪の毛を
ぐしゃぐしゃにしてくる。



「照れてんじゃん!かーわいー」


あたしは笑うと

「照れてねー」


ってふててしまった。



だけど、その姿がまた子供っぽくて
意地悪をしたくなる。






< 20 / 48 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop