その腕で抱きしめて
昼は、祐也の特製パスタ。
祐也は料理がうまい。
そして食べた後は、
これでもかってくらい飲んでしまった。
机の上には何本ものビールの缶。
俺は多分、酒に弱いんだと思う。
祐也たちは、まだ飲んでる。
そして時計を見ると4時過ぎ。
そろそろ来る。
「祐也ぁー、彩名来るって」
祐也に言うと
「まじ?また襲うなよー」
「大丈夫……だと、思う。」
そして、ちょっとすると
ピーンポーン
ってチャイムが鳴り俺は
フラフラ歩いて玄関へ。
鍵を開けると
「来たよー」
って、制服姿の彩名。
今日はカッターは第2ボタンまでで、
スカートはほどほどだった。
「じゃ、俺ら帰りまーす」
って祐也たちはみんなで出て行く。
「入っていい?」
って聞く彩名は入る気満々。
「うん」
俺は先にリビングへ行き
机に散らかったビールの缶を集める。
あとから入って来た彩名は
「くっさー!!!!…しかも汚っ!!!」
って嫌そうな顔をする。
「だから今日やめとけって言ったのに」
「だってぇー」
「まぁ仕方ねぇわな!!俺の事大好きだもんな?」
って、別に言おうなんて思ってない
言葉が出てくる。
でも、今日は記憶がハッキリしてる。
「それはどうかな」
って彩名は意地悪そうに笑って
ソファに座る。