その腕で抱きしめて
二人の時間





俺は襲わないようにベッドに寝転んだ


そして彩名の方を見ると
「襲わないように気をつけてんの?」


って言われた。


「まぁ、そんな感じ」


俺は彩名から目線を外し
そのまま天井を眺める。


それからしばらく沈黙が続いて…



だんだん眠くなってくる。



寝そうになった瞬間
「ばかー」

って彩名が寄ってきて
ベッドの上に座る。


俺の睡魔は一気に奪われた。


「彩名から襲う気?」

って俺は言うと

「いいよ?襲ってほしい?」


って彩名は微笑む。


こいつ、こんな奴だっけ…


なんて思いながらも
「遠慮しとく」

って微笑むと
「おもんない。」

ってそっぽを向く彩名。


俺は起き上がって後ろから
彩名を抱きしめた。
すると

「ふふ」

って笑う彩名。


気は強いし、わがままで
結構世話やけるし、子供だけど
やる事ばかりは大人。


「誠哉?ちゅーして?」


って彩名は俺の方を見上げる。


彩名は自分で言っときながら
顔真っ赤にして…





「知らないよ?止まんなくなっても」



って俺は確認する。




俺だって男だし…酒入ってんだから。



途中でやめろなんか通用しない。




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