その腕で抱きしめて
*彩名side
誠哉の家に行ったものの…
家族がいて。
あたしは事情聴取されすぎ。
誠哉は最初は、いろいろ
聞くなとか言ってたけど…
今となっては寝ちゃってて…
あたしは妹の凛夏ちゃんを膝に乗せて
凛子ちゃんと凛さんと話していた
「せーや、冷たいでしょ?」
「はい、めちゃくちゃ」
あたしは笑う。
だって、本当の事だし
「だから、前の彼女ふられたんだよー」
って、凛子ちゃん。
「そ、そうなんだ」
あたしは反応しずらくて…
「だけど、百合さんね、すっごい可愛いくて真っ白で料理美味しかった!頭いいし、いっぱい可愛いがってくれた」
凛子ちゃんは嫌みっぽく言う。
どうせ、あたしはできないよ。
料理も勉強も……
可愛いくもないし……
どっちかと言うと焼けてるし…
てか、誠哉の元彼って
そんなにできる人だったんだ。
自分が情けなく思って来る