その腕で抱きしめて
「ね…あたしが別れてって言ったらどうする?」
あたしは反対を向いて言うと
「俺は彩名信じてるから。…そんな事、理由なしに言わないって」
「…そうだね。…じゃぁ、別れて」
あたしは顔がみれずに
反対を向いたまま言うと
「やだ」
って、思ってもなかった言葉。
「目見て言えないのに、別れるわけないじゃん」
って 後ろから言われて
沈黙が続く。
「凛子に何言われた?」
「………何も」
「嘘、百合の事気にしてんの?」
図星…
黙ってると
「お前が気にする事じゃねーし」
って言われる。
やっぱ、この時点であたし
子供すぎる。
百合さんは、こんなこと
言わないんだろうなぁって…
「なんで…なんで…あたしとなんか…付き……ッン//」
いきなり後ろから唇を塞がれて
あたしの涙は止まらない。
そして離れると
「俺、彩名の事…大好きだから」