その腕で抱きしめて








*誠哉side


自分でも驚くほど
積極的だ。


今日は、彩名が恋しくて
たまんない。



後部座席で俺は背もたれを倒す。


……我慢できねーし


だいたい
部屋着の薄っぺらい短パンに
黒の何の模様もないタンクトップ


露出された足や
露出された腕……


タンクトップが大きいせいで
普通に胸元から下着見えてるし



「ちょっと誠哉?」


彩名は別に抵抗もしない。


「ごめん、我慢できねー」



俺は彩名の靴を脱がして
席に寝かせる。


「…優しくね?」


って彩名は可愛い顔で言うから
理性なんて保てなくて


彩名の唇を強引に塞ぐ。



あの日に思わずキスした時以来で…



少し久しぶりな気がした。




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