その腕で抱きしめて










結局、映画が終わっても不機嫌なあたし。




自分にムカつき
あたしはその場に立ち止まった。



それに少し前には百合さんの後ろ姿。




あたしは誠哉の手を離した。



「どした?」



って、当たり前のように誠哉は聞いてくる。





「……ごめんっ……トイレ行ってくるね」




あたしは走ってトイレに駆け込む。




トイレで息を落ち着かせて…



……誠哉を信じる。


って、ちゃんと決めた。


時間がたって出る。




壁にもたれかかって携帯をいじってる誠哉。




「…お待たせ」



あたしは少し笑うと

「大丈夫?」


って、心配してくれた事が嬉しかった。



「うん。行こ」


あたしは誠哉の手を引っ張った。





そして 車に戻り
そのままあたしの家に。



「じゃ、またな」


って誠哉が言うけど
「誠哉?…今日、泊まって?」


って言った。




すると誠哉は驚いた顔をして…



「、いいけど」



って言ってくれた。




< 44 / 48 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop