その腕で抱きしめて








車の中で
「誠哉の事、好きなの?」


っていきなり言われて動揺した。



「言わないでくださいよ?」


あたしは笑うと

「はいはい!」


って祐也さんは言う。



一番聞きたいのは、

「誠哉さん、本当はあたしに会いたいなんて言ってないですよね?」



「え?何で?言ってたよ?」



うそっ


それを聞いた瞬間、顔が熱くなり


「つーいた!」



そう祐也さんは言い 勝手に入る。



あたしも後ろをついて行き
「お邪魔します」


って言う。



部屋に行くと誠哉さんはいて
「久しぶり!」


って少し赤い顔で言う。



部屋はタバコとお酒の匂いがすごくて
多分、酔ってるんだと思う。




「さっきまで六人くらいで飲んでたんだよね」


って、祐也さんが言う。



部屋は散らかってて…

あたしは小さいソファに座る。



「誠哉〜、俺帰るから!じゃーな」



祐也さんは部屋から出るとき
「あいつ、酒飲んだら凶変するから気をつけてね」


って言って帰ってしまった。





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