飴のち、×××【完】
飴のち、×××
授業の終わりを告げるチャイムが鳴る。
ようやく今日最後の授業が終わった。
やっぱり七時間目に古典は辛すぎる。
先生の話す理解できない言葉達が、子守唄となって私を夢の世界へ誘おうとするから。
「ふわぁ……」
欠伸を一つし、眠たい目を擦りながら、教科書やノートなんかを鞄に詰め込んでいく。
クラスメイトの騒々しい声に顔をしかめつつ。
なんだかいつもより騒がしい気がするけれど、それは今日が金曜日だからなんだろうか。