♥恋と事件簿♥
斗志樹が読み上げる詳細にイラッとしながらも、名前を控えた。
自爆してやがるこいつ。
傷害罪として、容疑に掛かってる事を忘れてるのか。
「斗志樹にも謝罪させてやる」
逮捕状を請求する為、書類の準備に掛かる。
電話番号は変えて貰えば良いし、とりあえずこの男を捕まえる。
「姉貴、管轄違うのに勝手な事したら、また水瀬部長に怒鳴られるぞ」
「今まで何もしてへんヤツらが悪いんやろ。手柄だけ持ってかれてたまらんわ!別に部長は悪ないけど、こいつはこっちで捕まえる」
「本当に頑固だな。自分が狙われてるかも知れねぇのに」
「かも、でしょ?だったら優先すべきはこの男」
それに、当初考えてた母親が狙いでつけてるとすれば、私の見に危険が及ぶとは思えない。
だったら元暴走族のこの男を先に捕まえて、電話の男は泳がせておけば良い。
その間に何か情報収集が出来れば、男に対して対処や警告が出来る。
まだまだ始まったばかり。
そんなに急がなくても大丈夫。
「良いよね?斗志樹」
「お前に何もなければな。どうにもお義母さんじゃない気がするが」
「「…………」」
私のデスクチェアーに腰を下ろしたまま、窓から空を見上げた斗志樹。
冬の青空。
雲一つなく、青々としてる。
歳を重ねる毎に1年が早くなる。
…また1年が経つんだね。
悠呀を失った、あの日から……。
自爆してやがるこいつ。
傷害罪として、容疑に掛かってる事を忘れてるのか。
「斗志樹にも謝罪させてやる」
逮捕状を請求する為、書類の準備に掛かる。
電話番号は変えて貰えば良いし、とりあえずこの男を捕まえる。
「姉貴、管轄違うのに勝手な事したら、また水瀬部長に怒鳴られるぞ」
「今まで何もしてへんヤツらが悪いんやろ。手柄だけ持ってかれてたまらんわ!別に部長は悪ないけど、こいつはこっちで捕まえる」
「本当に頑固だな。自分が狙われてるかも知れねぇのに」
「かも、でしょ?だったら優先すべきはこの男」
それに、当初考えてた母親が狙いでつけてるとすれば、私の見に危険が及ぶとは思えない。
だったら元暴走族のこの男を先に捕まえて、電話の男は泳がせておけば良い。
その間に何か情報収集が出来れば、男に対して対処や警告が出来る。
まだまだ始まったばかり。
そんなに急がなくても大丈夫。
「良いよね?斗志樹」
「お前に何もなければな。どうにもお義母さんじゃない気がするが」
「「…………」」
私のデスクチェアーに腰を下ろしたまま、窓から空を見上げた斗志樹。
冬の青空。
雲一つなく、青々としてる。
歳を重ねる毎に1年が早くなる。
…また1年が経つんだね。
悠呀を失った、あの日から……。