♥恋と事件簿♥
「ずっとつけられてるって事?」
「わからない。知らない……」
「愛依、1人にならない方が良いかもね」
「だからさっき、お父さんも同居を考えた方が良いって……」
「良い案かもな」
母親より先に斗志樹が頷く為、目を丸くしながら目を見合わせた。
「1階と2階で2世帯にしても良いし。俺が居ない時は、1階に泊まって」
「良いの?嫌じゃないの?」
「俺が居ない時は、お義父さんに守って貰えば良い」
「……同じ事、言ってるよ;;」
斗志樹の意見に苦笑いをしながら父親を見ると、表情を崩さないわりに、動き出した。
テレビ台にしまわれてた、この家を建てた工務店の資料を出して来た。
電卓を片手に、メニュー表で料金を計算してる。
さすがに外階段や人件費などは載ってない為、あくまでも勘で割り出してるようだが、まあテレビとかで見る相場の数字は出せたのだろう。
満足気に斗志樹に電卓を見せる。
「言い出したお父さんが出すんじゃないの?」
「は?割り勘に決まってるやろ」
…出た出た;;
関西人のケチさ。
関西を出て歳の半分は経った筈なのに、関西魂は抜けず。
仕事では標準語を使うようになってたのに、家では関西弁。
戻る気はなく家もこっちで建てたのに、この人は何を考えてるのか。
母親でも、わかってないだろう。
「わからない。知らない……」
「愛依、1人にならない方が良いかもね」
「だからさっき、お父さんも同居を考えた方が良いって……」
「良い案かもな」
母親より先に斗志樹が頷く為、目を丸くしながら目を見合わせた。
「1階と2階で2世帯にしても良いし。俺が居ない時は、1階に泊まって」
「良いの?嫌じゃないの?」
「俺が居ない時は、お義父さんに守って貰えば良い」
「……同じ事、言ってるよ;;」
斗志樹の意見に苦笑いをしながら父親を見ると、表情を崩さないわりに、動き出した。
テレビ台にしまわれてた、この家を建てた工務店の資料を出して来た。
電卓を片手に、メニュー表で料金を計算してる。
さすがに外階段や人件費などは載ってない為、あくまでも勘で割り出してるようだが、まあテレビとかで見る相場の数字は出せたのだろう。
満足気に斗志樹に電卓を見せる。
「言い出したお父さんが出すんじゃないの?」
「は?割り勘に決まってるやろ」
…出た出た;;
関西人のケチさ。
関西を出て歳の半分は経った筈なのに、関西魂は抜けず。
仕事では標準語を使うようになってたのに、家では関西弁。
戻る気はなく家もこっちで建てたのに、この人は何を考えてるのか。
母親でも、わかってないだろう。