♥恋と事件簿♥
「君と兄貴は愛し合ってなんかない。つまり子供が出来る筈がない。今ならまだ取り返しが付く。大人しく帰れ!」
「どうしてよ!貴方が私と斗志樹さんの何を知ってるの!?」
「兄貴の事は知ってる」
「でしょ?私と斗志樹さんの事は知らないんだから黙っててよ!!」
もう、誰にも止める術はないのだろうか。
斗志樹が言っては、恋愛妄想という病の力で良い方向に解釈してしまう。
私が言っては、状況が悪化するだけだろう。
「斗志樹さん、貴方ならわかるわよね?!昨日も私をあんなに愛してくれたじゃない!情熱的だったわよね?私を愛してるって。私だけを愛してるって抱いてくれたわよね!!」
「……止めて……」
「愛依、耐えるんだ」
いくら妄想であっても、斗志樹と愛し合ったとか聞きたくない。
彼女の妄想に頭を狂わされるなんてご免。
なのに、頭がクラクラとし、斗志樹に支えられながらゆっくりとしゃがむ。
「斗志樹さんは私が好きなのよね?」
「…………」
「斗志樹さん!ねぇ、斗志樹さん!」
「――…っはぁ!!?;;」
「愛依、息しろ!!」
相手にしてはいけないと、自分に言い聞かせながらも、反論しそうになった。
なのに、急に苦しくなる息。
斗志樹に息をしろと言われても、してるつもりなのに死すら思い浮かべる程に苦しみは増す。
「どうしてよ!貴方が私と斗志樹さんの何を知ってるの!?」
「兄貴の事は知ってる」
「でしょ?私と斗志樹さんの事は知らないんだから黙っててよ!!」
もう、誰にも止める術はないのだろうか。
斗志樹が言っては、恋愛妄想という病の力で良い方向に解釈してしまう。
私が言っては、状況が悪化するだけだろう。
「斗志樹さん、貴方ならわかるわよね?!昨日も私をあんなに愛してくれたじゃない!情熱的だったわよね?私を愛してるって。私だけを愛してるって抱いてくれたわよね!!」
「……止めて……」
「愛依、耐えるんだ」
いくら妄想であっても、斗志樹と愛し合ったとか聞きたくない。
彼女の妄想に頭を狂わされるなんてご免。
なのに、頭がクラクラとし、斗志樹に支えられながらゆっくりとしゃがむ。
「斗志樹さんは私が好きなのよね?」
「…………」
「斗志樹さん!ねぇ、斗志樹さん!」
「――…っはぁ!!?;;」
「愛依、息しろ!!」
相手にしてはいけないと、自分に言い聞かせながらも、反論しそうになった。
なのに、急に苦しくなる息。
斗志樹に息をしろと言われても、してるつもりなのに死すら思い浮かべる程に苦しみは増す。