♥恋と事件簿♥
第三部 ⑤~女鬼~
正確には、私の母親と、坂田署長の奥さんである由良さん。
怒り顔の鬼と化した2人の後ろには、坂田署長を哀れむ父親と叔父さんも居る。
木ノ島刑事課OBが5人も揃い、何とも贅沢ではあるけど……何をしてるのか;;
「今、辞めたら生活どうするつもり??まだ下はこれから大学よ?あなた、馬鹿?愛依ちゃんに格好付けてんじゃないわよっ!」
…あぁ、確かに末っ子が高2ですね;;
「だいたい、本庁に乗り込もうってだけで退職する?馬鹿なの?2回目なのに退職願?愛依に預けるってさ、格好付けても迷惑掛けるだけでしょ?馬鹿なの?坂田っ!!」
「……すみません;;」
言われ放題で、面目ない署長。
他課からも、哀れみの視線が飛んで来る中、私の手にある退職願は叔父さんに奪われ、シュレッダーへと消えて良く。
そして、斗真のデスク電話をスピーカーで鳴らす父親。
だが一度、その電話を切る。
「誰が電話するん」
「お前じゃないのか!」
「そこは兄貴じゃないの?」
「や、芽依実やろ」
「えっ?何で私なの?どうせ乗り込むなら、坂田が適任でしょ!」
「そうよね?」
「えーっ??;;」
…女って、怖い……;;
私も女だけど、怖いよ、この人たち;;
怒り顔の鬼と化した2人の後ろには、坂田署長を哀れむ父親と叔父さんも居る。
木ノ島刑事課OBが5人も揃い、何とも贅沢ではあるけど……何をしてるのか;;
「今、辞めたら生活どうするつもり??まだ下はこれから大学よ?あなた、馬鹿?愛依ちゃんに格好付けてんじゃないわよっ!」
…あぁ、確かに末っ子が高2ですね;;
「だいたい、本庁に乗り込もうってだけで退職する?馬鹿なの?2回目なのに退職願?愛依に預けるってさ、格好付けても迷惑掛けるだけでしょ?馬鹿なの?坂田っ!!」
「……すみません;;」
言われ放題で、面目ない署長。
他課からも、哀れみの視線が飛んで来る中、私の手にある退職願は叔父さんに奪われ、シュレッダーへと消えて良く。
そして、斗真のデスク電話をスピーカーで鳴らす父親。
だが一度、その電話を切る。
「誰が電話するん」
「お前じゃないのか!」
「そこは兄貴じゃないの?」
「や、芽依実やろ」
「えっ?何で私なの?どうせ乗り込むなら、坂田が適任でしょ!」
「そうよね?」
「えーっ??;;」
…女って、怖い……;;
私も女だけど、怖いよ、この人たち;;