♥恋と事件簿♥
「制服着るかな、久しぶりに……」



「……。朝礼を始めまーす」



止まらない磯村さん。

私は朝礼を開始する事に。

斗志樹が不在であり、私が課長業務も兼任するとなると、刑事として長い磯村さんには、現場では責任者として動いて貰う事もある筈。

一旦、女子高生の事は忘れて貰わないと。



「今日も1日、宜しくお願いします」



「「「『お願いします』」」」



朝礼を終え、私は見たことないような言葉も並ぶ資料を携帯の辞書アプリを活用しながら睨めっこし、課長の印鑑を押して行く。



「あの、磯村さん」



「はい」



「……難しい日本語での報告書は止めませんか?;;」



「え?難しい?どこが?黒田課長は理解して頂けてますよ?これは知的な面で格差が見られますね。ご離婚されますか?僕が一から教えて差し上げますよ?」




「……はい、戻って頂いて結構です;;」



「――チッ」



「……へっ……??;;」



…今、舌打ちされた?;;

したよね?

絶対、舌打ちしましたよね??;;

流した事に、拗ねてる?

それとも、七星のせい??
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